結婚・出産で一度辞めた病院に出戻りしたいと思っている(20代潜在看護師)
結婚・引っ越しのため退職した病院に戻りたい(30代潜在看護師)
看護への考え方でもめて退職。その後転職を繰り返した結果、考え方も変わり戻りたいと考えるようになった(30代看護師)
といった悩みにお応えする記事です。
看護師として元の病院に出戻りしたいなぁと考える看護師・潜在看護師さんは、少なからずいるんじゃないでしょうか?
この記事では、
- 看護師として元の病院に出戻りしたくなるとき
- 出戻り看護師のメリットだけでなく、考えられるデメリットも知ることができ、総合的に出戻ることへの考察ができる
- 実際の体験談【私の先輩ナース体験談もあり】
- 出戻ることを決めたなら『情報収集』が必須。最適な情報収集〜転職の仕方は?
についてくわしく解説します。
僕の同僚が休憩中に、こんな会話をしていました。
- 「前働いてた病院に出戻りなんてできる?出戻ったらうまくやっていけるんかなぁ?」
- 「出戻りたいのは今の職場がイヤになったからという甘えだって思われそうでイヤだな・・・。」
たしかに、出戻りを考えると周囲からこんなふうに思われるケースはあるかもしれません。
でも、本気で出戻りをするなら本人は、「一生懸命がんばる」気持ちは誰よりも強くもって出戻り転職・復職するはずですよね。
2つの結論とは、
- 戻りたいと考えている病院(クリニック)の客観的な最新の情報収集と、あなたが希望する待遇面がマッチすること。
- 自分自身の気持ちに素直になること。
この2つが整えば、看護師として出戻ることであなたの未来は明るくなるでしょう!
※記事内容でくわし〜くお伝えしていきますね。
この記事を書いている僕は、
僕自身、転職や潜在看護師の経験があること。
18年目の看護師(認定看護師)として、今まで出戻りする看護師を10人ほど見てきたこと。
尊敬する先輩ナースが、出戻りでさらに大きく飛躍しているのを目の当たりにしていること。
これらから「看護師の出戻り」については、現場の看護師の立場からお伝えできるので、それなりに信ぴょう性はあるんじゃないかと思います。

看護師の出戻りには不安がいっぱい!

看護師として転職経験のある方、潜在看護師として今は現場を離れている方へ。
一度は以前働いていた病院やクリニックに戻りたいと思ったことはありませんか?
以前の病院に戻りたいなぁって考えたとき、例えばこんなことが頭をよぎったんじゃないでしょうか?
- 結婚・出産のために退職した。退職した病院へ戻りたいって思う自分と、復職では新しい病院でチャレンジするべきでは?って考える自分もいる。
- 転職・潜在看護師・復職をしたことで、元の職場の働きやすさも待遇も良かったことに気づいた。でもこれって自分に甘えてるだけなんじゃないだろうか?
- 看護師として出戻りしたい自分と、戻ってもうまくやっていけるのか不安な自分がいる。
一度は以前働いていた病院やクリニックに戻りたいと考える反面、「こんなこと考える自分は間違っているんだろうか?」って不安な思いも浮かんでくるんですよね。
迷いが生じたままだと人ってネガティブな考え、チャレンジしない思考に支配されるんですよね。
あなたが看護師として出戻るのか、現状のままでいるのかについて迷うのは、
客観的なメリット・デメリット、実際の現場の声や体験談の情報が不足している
ことが、理由の1つにあるんじゃないでしょうか?
いろんな選択(例えば転職・復職したとき)を迫られたときに自分を突き動かすものは、
だったりします。
次の章では、看護師が元の病院へ出戻ることで生じる、デメリットとメリットについてお伝えしますね。
看護師の出戻り転職・復職で生じるデメリット

デメリットは以下の5つ
1つずつ解説します。
①出戻り看護師に対して良く思わない同僚や先輩がいる
以前一緒に看護師していた人のなかには、あなたが辞めたことで「余計な仕事をまわされて苦労した」なんて思っている人もいるかもしれません。
あなたが辞めたあと、いろんな噂を流したりしている看護師がいるかもしれません。
くらいの余裕を、出戻るまえにもっておきましょう。
②即戦力扱いされる自分と、実際の力のはざまで悩む
「即戦力になれるからね」と言われるのがつらく感じる(デメリット)人も少なくないでしょう。
僕は以前、元の職場から「戻ってこないか?」と言われたあと、「即戦力がほしいねん!」っていう二言目でズシ〜ンと重石がのっかるような気がしました。
転職先で経験を積んできたことに期待を寄せる病院側と実際の自分のギャップに、
っていう気持ちになるけど言えないっていうはざまで悩んだ経験があります。
即戦力として採用してほしい人には大きなメリットになりますが、僕のように逆パターンもあるんですよね。
③上下関係に悩むかも(以前の後輩が上司になる可能性アリ)
看護師の上下関係・・・っていうより女性同士のちょっとした人間関係でこの悩みは顕在化されると思います。
この悩みを解決するのは、厳しい言い方ですが出戻りを考えているあなたの考え方を整理しなければいけません。
例えば
- 後輩だった彼女に指導されなきゃならないの?
- 前は私がプリセプターしてたのに・・・
- あの子が役職になれたの?
といった感情を抱いたまま出戻ると、そこから膿みが大きくなる恐れがあります。
ここはキッパリとあなたが教わる心をもって出戻ることで、『スムーズな上下関係≒人間関係』が作られていくでしょう。
④戻ってみてはじめて以前の雰囲気や人間関係じゃないことに気づいて疲弊する
『5年前の教科書は使えない』と言われるくらい、医療・看護の常識は新たな根拠のもとで塗りかえられています。
以前働いていた病院も、あなたがいた頃のルールや標準的な業務内容が随所で変化している可能性はあります。
- 「知っている」
- 「即戦力として、できる!」
と思っていたことがいざ出戻ると、想像や経験とは異なっていることがあるでしょう。
そのギャップに苦しくなってしまうかもしれません。
⑤また辞めたくなったときに辞めづらい
看護師として出戻り転職・復職をしたあとで、
ってなり、すぐにまた転職しようとすると、広そうで結構狭い看護師の世界において、あなたの経歴のデメリットにはなってもメリットになることはありません。
看護師の出戻り転職・復職で生じるメリット

メリットは以下の5つ
1つずつ解説します。
①出戻り先では背水の陣(「次こそがんばる」)で全力を尽くせる
一歩も引けないような環境に身を置いて全力を尽くすことが、あらゆる状況を好転させるための必殺技です!
といった、「誰かのため」や「なにかのため」にがんばれると、しだいに周りのみんなからも慕われることまちがいなしです。
②出戻り先に仲良しメンバーがいる
以前働いていたスタッフで仲の良かったメンバーが1人でも残っていれば、看護師としての出戻りはメンタル面に置いてとてもスムーズになります。
例えば、知ってて当然のように教えられたことであなたが知らなかったことをそのままにしておくことは、インシデントやアクシデントにつながる恐れがあります。
勉強は必須ですが、ちょっと聞けば患者さんの安全につながることならば、仲良しメンバーに聞いちゃうほうがあなたにも患者さんにも指導者にとってもプラスですよね!
出戻り先に仲良しメンバーが1人でもいるってことは、それだけで大きなメリットです。
③転職や潜在看護師の経験があるので、以前働いていた時より広い視野で働ける
看護の世界っていまだに閉鎖的なんですよね。なので働いている病院のスキルがすべてだと思いがちになるんです(医師も同様)。
- 根拠ある新しい看護技術
- 今ある看護の工夫・簡略化
こういったものは、外の世界に出てみないと実践できません。
僕も転職・復職経験において、
- 看護スキルの質・量の差
- 看護技術の使い方
など、施設によってこうも違うものなのか・・・って実感・痛感しています。
あなたも同じようなことを感じているんじゃないでしょうか。
以前の病院に出戻るとき、採用側(出戻る病院)はあなたが外で見てきた経験をいかんなく発揮してほしいと願っているはずです。
一方、現場のナースたちは転職(出戻り)してきた看護師から突然外部での経験を態度や言葉で表出されるのを嫌がる傾向にあります。
これは最初に申し上げた『閉鎖的な空間で看護師ているから』なんですよね。
このギャップを埋める方法の1つとして、
です。
ナースステーションの物品の一はもちろん、環境整備の仕方〜看護研究など。。。
郷に入れば郷に従え = 『信頼を得る』
の精神が超重要だってことを覚えておいてくださいね!
郷に入れば郷に従え(ごうにいればごうにしたがえ)
その土地やその環境に入ったならば、そこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方である
僕はこの、
- 郷に入れば郷に従ってから、学んできた看護を出した人
- 出戻り早々「ここのやり方こうかも知れないけど、私がいた〇〇病院のやり方は××でした」といきなり攻めてくるタイプの看護師さん
2人の行く末をみてきました。いうまでもなく、①の看護師さんが慕われるようになりました。
④出戻り看護師は即戦力になれる(デメリットになることも・・・)
看護師が出戻る際には、採用する病院も、以前一緒に働いていたスタッフも、あなたのことを「即戦力」として考えている場合がほとんどです。
「即戦力」として期待されていることについて、
- プレッシャーから【デメリット】と捉える人
- 「即戦力」として期待されることでヤル気がみなぎる人【メリット】
と、個人差があります。
看護師としての経験や、母親として積み上げてきた成長の度合い、期待されることで力を発揮しやすい人、そうでない人・・・。
ここは人によって様々なんですが、1つ言いきれることがあります。
「即戦力」については病院によって求められることも違いますので評価しにくいけど、
あなたが看護師や潜在看護師(一人暮らし、結婚生活、母親として・・・)として培ってきたここまでの経験は、患者さんへの看護を考えると100%メリットになると僕は確信しています。
⑤おおまかな職場の雰囲気などを知っているため、看護師の出戻りはミスマッチになりにくい
なんやかんやいって、出戻り先では1から覚える必要がなく慣れるのが早いです。
おおまかな雰囲気を知っていて出戻るのは、どんな雰囲気かもわからない病院に転職・復職するより断然有利です。
- 環境整備や物品管理
- 人間関係
- 更衣室の場所
- 最寄駅や病院周辺でお買い物できるところ
- etc.
これらは事前に熟知していると、それだけで安心感がありますよね。
それは、「あなたが働いていた頃とは環境も人も変わってしまっていることもある」ってことです。
って思っちゃいけません。
確かにおおまかな雰囲気を知っていることは大きなメリットになります。
ですが「キモ」は「あなたに必要な最新の情報や職場の雰囲気、内部事情などをまちがいなく知っているか?」ってことが重要です。
あなたにとっての出戻り先の病院は、「すべてがあの頃まま」ってことはありえません(キッパリ!)
ですので必ず、あなたに必要な最新の情報や職場の雰囲気、内部事情、出戻りした場合の待遇面など、事前の情報収集を怠らないようにしてください。
出戻りナースの体験談4選【口コミ】

出戻り看護師体験談【その1】
40代 乳がん看護認定看護師(私の先輩)
元々、当病院で看護科長(師長)をされていた先輩ナース。
当時から上ばかりではなく、後輩の僕たちの面倒や悩み相談なんかを分け隔てなくしてくれる先輩ナースでした。
さらに素晴らしい看護師さんを目指し、他病院で3年間働いたあと、当病院に出戻り復帰されました。
復帰後は役職を断り、スペシャリストの道を歩むことを決めました。
現在は、【乳がん看護認定看護師】として働きながら、以前のままみんなに慕われている先輩ナースです
出戻り看護師体験談【その2】
20代 潜在看護師
結婚と出産のために退職しました。子どもはまだ1歳半ですが、養育費や家計のためにもまたそろそろ働きたいと考えるようになりました。
子育てと看護の両立に不安のあるなか、元の病院の先輩ナースが「いつでも戻っておいでね」と言ってくださっていたこともあり、元の病院で看護師として出戻りすることを決めました。
出戻り看護師体験談【その3】
30代 潜在看護師
結婚と引っ越しのため一度退職しました。今のところ子どもに恵まれず夫婦2人で私は専業主婦として家の中を守っています。
最近、旦那の給料がガクンと減り、将来的な貯蓄も厳しく、2人で年に1度の海外旅行も控える必要が出てきました。
幸い今は子どももいませんので、おおまかな雰囲気や環境を知っている元いた病院でフルタイムで出戻り復帰したいと考え、実際に戻らせてもらうことができました。
出戻り看護師体験談【その4】
30代 看護師
自分の看護観と病院の方針がどうしても合わないため退職。その後は同じような理由で転職を繰り返しながら働いていました。
そんなとき、ある先輩看護師から「あなたの考え方や看護観を見直す必要もあるんじゃないの?」と言われ、ハンマーで頭を叩かれたような気がして目が覚めました。
それからしばらくして、前述の元いた病院に「今だったら自分の考え方をもって、前向きに働けるんじゃないか」って思い、やり直してみることにしました。
出戻り転職・復職するために大切な2つのポイント【事前の情報収集が「キモ」】

メリットやデメリットをふまえたうえで出戻りの転職を考える場合、大事になるのが下記の2つのポイントです。
- 「なぜそもそも出戻りしたいと思える病院を辞めたのか」を見つめ直すこと
- 転職のプロに相談すること
①なぜそもそも出戻りしたいと思える病院を辞めたのかを見つめ直すこと
看護師として出戻りを考える方で、一番目か二番目に働いた病院に出戻りしたいと考えている人が多いんじゃないでしょうか?
転職・潜在看護師を経験したことで、当時は気づけなかった(または気づいてたけど気づかないフリしてた)ことに、正面から向き合える自分になったことが出戻りを考えるキッカケになっている場合も少なくないでしょう。
このような場合、当時の自分の甘さや辞めたいと思った事柄などと向き合い、自分なりの答えを出しておくことが大切なんじゃないかなって思います。
②転職のプロに相談してみる
前述のとおり、出戻りの転職を真剣に考える場合は、あなたの過去のイメージだけでなく、
職場の最新情報は、同僚からを聞くこともできますが、どうしても主観が入ってしまうため、事実とは若干異なる情報を知ることになる可能性があります。
たいしたことないように思われるかもしれませんが、こうしたほんの少しのボタンの掛け違いが、後々あなたを苦しめかねません。
やはりここは、転職のプロである看護師専門の転職サイトに頼ってみるのが一番良いでしょう。
下記の看護師転職サイトは、とくにキャリアアップを望む看護師や子育てママ、出戻りで転職を考える看護師の方に強い転職サイトになりますので、ぜひ活用してみてください。
看護師転職サイト(看護roo!、看護のお仕事、マイナビ看護師)
- 看護師転職サイトは、僕が実際に利用して満足できた以下の3社がおすすめです。
- 信頼・実績ともにバツグンの3社です。もちろん登録から相談・転職(復職)アフターフォローまですべて無料で利用できます。
看護師転職サイトでは転職活動のサポートを受けることができます。
- 転職しようか迷っている段階からでも相談ができる
- 実際に転職活動を進めることになると、忙しいあなたに代わってたっぷりと最新の情報を収集し、共有してくれる
- 履歴書・職務経歴の書き方、面接についてアドバイスしてくれる
- 自分では聞きにくい待遇面(年収など)について、よい条件になるよう交渉してくれる
- 転職後も相談相手になってもらえる
こうしたサポートが無料で利用できる看護師転職サイトです。
なぜ転職サイトが無料で活用できるの知りたい方は、【看護師転職サイトの仕組み】潜在看護師向けに無料のからくり教えます!の記事でくわしく解説しています。参考にしてみてください。

まとめ:看護師の出戻りを実現させよう!
「わたしが一番輝きながら看護できる病院が、以前働いていた病院だ」
「なんと言われようと、わたしはもう一度あの病院に出戻りしてがんばりたい」
ってことに気づいたんですよね!
- 出戻ることを諦めて今の職場でず〜っと働くの?
- 前にいた病院に復帰することをためらって、潜在看護師から復職するタイミングを手放すの?
ちがいますよね。
本当は、看護師として前いた職場に戻りたいんですよね。
なぜならちょっとくらい忙しくたって、長い目で見ると出戻り復帰することが今の職場に留まるよりも、「あなたらしく」働けて、プライベートでももっと笑顔溢れる時間が増えることをあなた自身は知っているはずなんですから。
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