ナースマンを
丸裸にするぞーー!!!
- 男性看護師のことってどれくらい知ってますか?
- 脱サラして男性看護師になろうか迷っている
- 「男性看護師 キモい」
こんにちは。潜在看護師の経験を経てから認定看護師となった”よし”(@senzaikangoshi)です。
潜在看護師さん向けの応援新聞【よしニュース】
この新聞では、普段はなかなか看護界で新鮮なトピックを知る術がない潜在看護師さんや医療従事者以外の方に向けて、日本看護協会などで話題になっているニュースを1つ取り上げます。
【潜在看護師向けの看護新聞】として“よし”が日頃忙しいあなたに変わって旬な話題を取り上げ、新聞の1ページを読むような感覚でお伝えできればいいなと考えています。
【5月号】は、最新の厚生労働省のデータをもとに、
- 男性看護師の割合
- 男性看護師の給料・年収/女性看護師との比較
- 男性看護師のメリット・デメリット
- 男性看護師の需要と将来
に分けて、徹底的に男性看護師を丸裸にしちゃいます!(笑)
では、まいりましょう 。


男性看護師の【割合・給料・年収】についてのギモンを徹底解説!
平成22年
(2010年) |
平成24年
(2012年) |
平成26年
(2014年) |
平成28年
(2016年) |
平成30年
(2018年) |
|
---|---|---|---|---|---|
看護師総数(人) | 952,723 | 1,015,744 | 1,086,779 | 1,149,397 | 1,218,606 |
男性看護師数 | 53,748 | 63,321 | 73,968 | 84,193 | 95,155 |
女性看護師数 | 898,975 | 952,423 | 1,012,811 | 1,065,204 | 1,123,451 |
看護師総割合(%) | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
男性看護師割合 | 5.6 | 6.2 | 6.8 | 7.3 | 7.8 |
女性看護師割合 | 94.4 | 93.8 | 93.2 | 92.7 | 92.2 |
男性看護師の割合

令和の時代に入っても、世間では看護師といえばまだまだ女性の職業というイメージをもつ人も少なくありません。
確かに、厚生労働省による「平成30年衛生行政報告例(上記表)」では、
- 男性看護師の割合は7.8%
- 女性看護師の92.2%
と圧倒的に男性看護師が少ないことが分かりますね。
しかし2年ごとの推移に着目してみてください。
2016年から2018年のわずか2年間の間にも1万人以上、男性看護師増加しています。
今後も男性看護師の割合がさらにアップする可能性が高いといえるでしょう。
男性看護師の平均月収と年収
年齢 | 男性看護師(月収/年収) | 女性看護師(月収/年収) |
---|---|---|
20-24歳 | 月収 約24万円 / 年収 約332万円 | 月収 約28万円 / 年収 約383万円 |
25-29歳 | 月収 約32万円 / 年収 約457万円 | 月収 約32万円 / 年収 約459万円 |
30-34歳 | 月収 約34万円 / 年収 約486万円 | 月収 約32万円 / 年収 約461万円 |
35-39歳 | 月収 約35万円 / 年収 約512万円 | 月収 約33万円 / 年収 約479万円 |
40-44歳 | 月収 約36万円 / 年収 約530万円 | 月収 約35万円 / 年収 約509万円 |
45-49歳 | 月収 約37万円 / 年収 約533万円 | 月収 約35万円 / 年収 約512万円 |
50-54歳 | 月収 約39万円 / 年収 約589万円 | 月収 約36万円 / 年収 約527万円 |
55-59歳 | 月収 約42万円 / 年収 約619万円 | 月収 約36万円 / 年収 約528万円 |
60-64歳 | 月収 約26万円 / 年収 約355万円 | 月収 約31万円 / 年収 約438万円 |
65-69歳 | 月収 約28万円 / 年収 約404万円 | 月収 約29万円 / 年収 約405万円 |
70歳以降 | データなし | 月収 約28万円 / 年収 約371万円 |
どの年代においても、男性看護師の方がやや年収が高い傾向にあることがわかります。
男性看護師の平均年収は55~59歳の頃にピークを迎え、その後は減少傾向になります。
男性看護師の平均年収は他業種と比較しても高い方ですが、勤務先の病院によって大きく異なることは知っておいてください。
男性看護師のメリット

ここからはいよいよ、男性看護師の【メリット・デメリット】についてお伝えします。
かなり私の独断・偏見が入っていますが、おおむね間違っていないんじゃないかと思います。
【メリット①】男性看護師に期待される役割が発揮できる
男性看護師に期待される役割の代表例
- 体力が必要な看護において必要である
- 機器の扱いにおいては男性の方が得意である
- 暴言・パワハラなどの対応において必要である
男性看護師に期待される役割として、体力・腕力が必要な看護において重宝されるというメリットがあります。
さらに、各種機器の扱いにおいて男性看護師が頼られる傾向や、患者の暴言・パワハラ、受け持ち患者からのセクハラなどにおいて、男性看護師による対応や受け持ち変更などの役割を担うことも少なくありません。
一般的な体力差や性差より、男性看護師としての役割が発揮される場面が多いですね。
体力的に優位な看護は、患者の安心感にも繋がると私は考えています。
【メリット②】離職や休職が少ないことでバランスのとれた労働力の保持に繋がる
妊娠・出産など女性看護師特有の理由で休職・退職することは少なく、組織としては「イチ労働力」として男性看護師は重宝されやすいんじゃないかと考えます。
ひいては、安定した労働力の確保により質の高い安全な看護提供に繋がると私は考えています。
【メリット③】男性看護師の存在が患者にとって有益になるケースがある
男性患者の羞恥心を伴うケアにおいて、男性看護師が好まれ必要とされるケースも多いですね。
羞恥心に関することだけじゃなく患者やそのご家族からも、
- 「男性看護師がいることで安心する」
- 「男性看護師に受け持ってもらって良かった」
- 「男性看護師がいてくれて頼りがいと安心感が芽生えた」
などの評価を得ることが多々あります。
また、男性・女性問わず「多様なニーズを持つ患者さんの満足度を高める」ため、各科もう少し男性看護師の比率が増えたほうが良いと私は考えています。
【メリット④】男性看護師の存在自体が有益である
例えば病棟間・スタッフ間に男性看護師が複数人いるだけで、
- 同性がいることで安心感につながる
- 男性が発言しやすくなる
といったことが起こりやすくなると感じています。
同性の看護師が少ない現状の中で、同じ科に男性看護師が複数人いることで安心感につながることは間違いありません。
ひいては病棟会などの会議でも活発に有意義な発言がしやすくなるので、ぜひ各科男性看護師は「1人ではなく複数人配置してほしい」と考えます。
【メリット⑤】男性看護師の管理職の存在が職場環境の進歩に繋がる
- 男性管理職の存在により職場の雰囲気が改善される。
- 雰囲気が改善されると情報共有がスムーズになる。
- 看護部全体の雰囲気や情報共有がなめらかになることで、看護のお仕事が進歩しやすくなる。
と私は考えています。
当院には男性看護師の副看護部長に加え、科長(師長)の人数も結構います。
もちろん性差だけで分けることはできませんが、それでも比較的男性看護師の管理職のほうが、感情に流されにくい傾向にあるのは当院においては確かです。
女性看護師からも、
といった声もあがっています。
女性看護師だけの管理職だけじゃなく男性看護師の管理職も増えたほうが、多面的な視点で環境作りや看護ができるんじゃないかと私は考えています。
【メリット⑥】男性看護師の社会的な認識が高まる
- 看護師全体の社会的地位が向上する
- 男性が看護師を目指しやすくなる
男性看護師の比率が増加することで、【看護師全体の社会的地位が向上する】ことにつながるんじゃないかと考えています。
また、男性看護師の社会的な認知が高まることで、
- 看護師希望の男性が、男性であることを理由に看護師をあきらめる可能性が低くなる
- 男性が看護師を目指しやすくなる
といった影響があると思っています。
男性看護師ゆえのデメリット

ここからは男性看護師ゆえのデメリットについてお伝えします。
【デメリット①】患者からの需要が少ない
- 看護は女性の方が適している
- 患者にとって女性看護師の方が受け入れやすい
- 女性患者にとって男性看護師は受け入れられにくい
など、まだまだ看護は女性の方が適していると考えられている傾向にあります。
と感じている人も多いのが現状なんじゃないかなって思います。
「男性看護師が増えすぎると女性患者への配慮が雑になる」と思われる風潮にあり、特に「女性患者にとって男性看護師は受け入れにくい」現状があるんじゃないかなって考えています。
【デメリット②】組織にとって問題が生じやすい
- 男性看護師の需要は部署により限られる
- 勤務体制上の問題が生じやすい(夜勤)
「男性看護師の需要は部署により限られる」ことや「男性看護師が多すぎる病棟では、女性スタッフや患者のことを考慮すると夜勤が男のみでは組めない」など、
可能性があるんじゃないかと考えます。
【デメリット③】男性の職業として手放しでは推奨できない
- 女性社会での苦労があるため手放しではオススメできない
- 給与面での改善がないと手放しではオススメできない
私自身の経験から、
ことや、
男性看護師は家庭の経済的基盤を担う立場が多いことから
と考えています。
このあたりがクリアできる方でしたら、ぜひ迷うことなく男性看護師の道を共に歩めればうれしいです!
【デメリット④】男性看護師の増加には条件が必要である
- 社会のニーズと向き合う必要がある
- 適性の無い男性看護師が増加することで、信頼度低下への懸念がある
といった現場の懸念が結構あるんじゃないかって思っています。
闇雲に男性看護師を増加するのではなく、社会のニーズに合わせて増加することが重要なんじゃないでしょうか。
また、
って思います。
なので今から、男性看護師数がグンと増加した場合に考えられる【メリット・デメリット】をで考えておかねば・・・。
そんなふうに考えています。
だって、男性看護師が増加することでのメリット、デメリットは共に必ず存在するから。
【デメリット⑤】男性看護師の強みが乏しい
やはりまだまだ男性看護師は総じて、「縁の下の力持ち」感は否めないんじゃないかなって考えています。
男性看護師の人数が増えたからといって、「看護界になにか具体的なプラスの変化がもたらされる」とは言い切れないなあって思うんです。
ですのでこの記事を作成している【令和2年5月22日現在】の私は、男性看護師が増加することでのメリットを強く感じとれていません。
男性看護師【メリット・デメリット】まとめ
看護師不足という現状を改善するためにも、男性という性別に関わらず看護師不足解消のため看護師自体の増加は急務であることは間違いありません。
なぜなら、
- 【2025年問題】が直近に迫っていること
- 【新型コロナウイルス】への長期的な看護
に対する看護師の大幅な増員は急務だからです。
しかし、2025年問題については何年も前からわかっていたことなのに、看護協会はじめ国が真剣に対応してこなかったツケがここでまわってきています。
最近のお話でいうと、新型コロナウイルス対応に関して日本看護協会が【潜在看護師】の復帰を望んでいるとの会見がありました。
今まで、潜在看護師に対して表面的な施策しかしてこなかったのに、手のひら返して潜在看護師の復帰を望みました。
一方で、2025年問題はじめ潜在看護師への対応をもっともっと前から取り組む必要性があったのも確かです。
看護協会はここ数年で表面的な施策は打ったものの、
- なぜ看護師を辞めたのか?
- なぜ潜在看護師の復帰率が少ないのか?
といった本質には目をそらし続けてきました。
その結果が、約71万人もの潜在看護師を生むという杜撰(ずさん)な現状を物語っています。
私は潜在看護師の応援団として、私自身の潜在看護師経験も交えながらこのサイトを運営しています。
男性看護師の需要と将来について

男性看護師は近年右肩上がりで増加しており、風変わりな存在ではなくなりました。
最近では限られた科だけでなく、あらゆる病棟や外来で男性看護師が働いている姿を目にしますよね(産婦人科領域は除く)。
これから男性看護師としてキャリアアップしていきたいと考えている方は、ぜひ次の2つのポイントを意識して計画・実行してみることをおすすめいたします。
ポイント①資格取得でキャリアアップ!
看護師のキャリアプランを大別すると
- 「ジェネラリスト」
- 「スペシャリスト」
の道に分かれます。
ジェネラリストとスペシャリストの違いについてはTRANS.Bizの記事をご参照ください。
私は認定看護師というスペシャリストの道を歩んでいます。
また、看護管理者から副看護部長といった道を歩んでいる仲間もいます。
専門的な資格取得は必須ではないものの、やはり認定・専門看護師などの資格を持っているに越したことはありません。
【男性看護師のメリット】の章でもお伝えしましたが、男性看護師は病院に重宝されやすい存在です。そこに資格がプラスされれば、あなたに少しでも長く看護してもらいたいと思ってもらえるでしょう。
専門的な資格取得は男性看護師にとって(もちろん女性看護師もですが)、大きな武器にも盾にもなってくれますよ!
このように、資格を取得することで待遇が良くなったり、より良い環境の職場が見つかる可能性が高まったりと働く上で選択肢が広がります。
ポイント②自分が活躍しやすい病院・診療科への転職を検討する
とはいえ中には、認定看護師の資格があるのに「人数不足だから」といった理由で、専門性をほとんど発揮できない科へ配属・異動させるような施設も残念ながら結構あります。
せっかく時間と労力を費やして取得したスペシャリストの資格を、アドバンテージ(利点)として扱ってくれない施設が存在するのです。
このような理由から、将来を見据えて就職先や転職先を検討する際は、男性看護師が活躍しやすい職場を検討するのも大切な1つのポイントです。
スキルアップ、キャリアアップへのサポートが充実している職場かどうか、よ〜く確認してから病院を選ぶことを強くおすすめします。
まとめ:男性看護師として自分にピッタリな職場を見つけよう!

- 男性看護師の割合
- 男性看護師の給料・年収/女性看護師との比較
- 男性看護師のメリット・デメリット
- 男性看護師の需要と将来
に分けて、徹底的に男性看護師を丸裸にしました。
平均年収は女性看護師よりもやや高めで、他の業種に比べても高い水準です。
男性看護師である私たちは、女性看護師が苦手な仕事を担いながら、男性看護師ならではの存在として看護に勤しみましょう!
同時に男性・女性の垣根をなくし、お互いに理解と尊重を深めながら支えあって看護をしていくことが大切だと思っています。
もし、今の職場環境がキャリアアップしていくうえで
と感じた場合は、転職もオススメです。
看護師の特権と言っても過言ではないくらい、私たちは1つの職場に縛られることなく「看護師」という資格をもって、やりがいや待遇面で好条件の職場に転職・チャレンジできます。
といった気持ちがある方は、信頼・実績のある求人サイトに無料登録して情報収集してみてはいかがでしょうか。
次に読んでほしい記事はコチラ
潜在看護師さん向けの転職サイトについてまとめているので、参考にしてください。

「潜在看護師」であることを逆手にとって、明るい看護師ライフを実現しましょう。
