申し送りがストレスだぁーー!
- 「いつも緊張で申し送りが上手くできず先輩に叱られてばかりいる」
- 「十分な情報伝達・共有ができているかいつも不安になる」
- 「申し送り方法の統一化をはかりたい」
といった看護師さんのお悩みを解決する記事となっています。
☆この記事であなたは申し送りのストレからオサラバできます!
看護師の申し送りって、シフト間の看護師同士の申し送りや医師への報告(これも申し送りに入ります)など、多忙な看護業務のなかで自分自身の力量不足や伝える相手によって申し送りってめちゃくちゃストレになりますよね。
僕も、「今日こそあの嫌味な先輩に完璧な申し送りをするぞっ!」と意気込んでは何度撃沈したことか・・・
何百回も「あーでもない、こーでもない」を繰り返しては自分なりに改善して申し送りに臨むんだけど、全くちがう視点を先輩に切り込まれると頭が真っ白でもうダメ・・・
そんな毎日の繰り返しでいつの日か申し送りが大嫌いになってしまいました。胃に穴が開くんじゃないのかって本気で思いました。
でもね、申し送りが上手くできないのって実は、あなたが間違っているわけではないんですよね。
申し送り方法をきちんと教わっていなかったり、あなたの病棟で申し送りの仕方が統一されていなかったりしているだけなんです。
この記事で書いている申し送り方法のポイント【SBAR】を実践していくだけで、あなたの申し送りが的確に相手に伝わります!
病棟全体で申し送りの仕方を【SBAR】に統一するのが好ましいです。
今は統一されていなくても、あなたの日々の看護努力に加えて【SBAR】を実践すれば、申し送りはもちろん人間関係にも好影響を及ぼすことだって可能です。
結論をいうと、【SBAR】自体は簡単だけど小手先のテクニックだけでは的確な情報伝達や共有、責任を申し送りでバトンタッチすることはできません。
前述したように日々の看護努力、とくにフィジカルアセスメントを鍛え続けることは患者の安全面や、申し送りを使って責任を引き継ぐためには必須です。
フィジカルアセスメントは看護師であれば必須スキルですので必ず向上できるはずです。
今もてるあなたの看護力を総動員して、的確に申し送りで表現するための方法が【SBAR】なんです!
では、看護師の申し送りの重要性から【SBAR】まで、これからくわしくお伝えしていきますね。

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看護師の申し送りの意義と目的

ぜひ一度、一連のつぶやきをご覧になってから読み進めてください。
【看護師の申し送りがストレスだぁー!】
✔いつも緊張で送りが上手く出来なくてパイセンに叱られる⤵︎
✔情報伝達が十分かいつも不安だ
✔申し送り方法の統一化をはかりたいそんな方や病棟には【SBAR(Sバー)】の実践・分析が超オススメです!#看護師#申し送り#SBAR
— よし@潜在看護師の復職応援団 (@senzaikangoshi) March 3, 2020
実践・分析できる環境ができたら、次は看護師1人ひとりの意見をすくい上げながら、変化に対応していく柔軟性をしめしていきましょう。
常態化させないことがアクシデント軽減につながりますので。— よし@潜在看護師の復職応援団 (@senzaikangoshi) March 3, 2020
最近の申し送り廃止の動向は気をつけたほうがいいかなと。
理由は現状の申し送り方法でまだ成すべきことがあるから。
例えば電カルシステムがダウンした場合、口頭あるいは筆記で安全・的確な申し送り能力があるのかってことを評価しきれていないですよね。現状に満足出来てはじめて次のステップへGO!— よし@潜在看護師の復職応援団 (@senzaikangoshi) March 3, 2020
では申し送りの「意義」「目的」について、それぞれ見ていきましょう。
看護師の申し送りの「意義」について
「意義」
物事が他との関連において固有にもつ価値や重要性。
- 申し送りの不備は重大なアクシデントにつながる
- 看護師間の情報や責任のバトンタッチ
- 看護師間での価値の共有及びチーム力強化や教育の要素がある
①〜③より、看護師の申し送りには極めて重要な意義があると考えます。
看護師の申し送りの「目的」について
「目的」
実現しよう、到達しようとして目指す事柄。
- 患者の状況や医師から受けた指示内容(処置方法など)
- 患者の背景やアセスメント(評価)
- アセスメントから導き出される提案と依頼を行う
①〜③より、継続的な看護実践、スムーズな看護ケアを行えるようにすることが目的です。
申し送りが不安な理由ってなんだろう?

申し送りの仕方や内容が看護師それぞれ違う。
十分な情報伝達・共有ができているかいつも不安になる。
単純に時間が足りないため伝え忘れていそうなことがある。
いつも急かされている気がする。
必要なことを漏れなく伝えられたかいつも心配になる。
自分だけ申し送り時間が長い
あれもこれもと考えるうちに、どうしても申し送る量が増えてしまう。
客観的情報ばかりで、患者の思いまで伝えられていないか気になっている。
僕なりにまとめると・・・
- 申し送り自体が構造化されていない
- 申し送り項目が不明瞭
- 申し送りの中断(ナースコールなど)
- 責任の受け渡しが不明確
- 共有の場として成り立っていない
といったことが改善案かなと考えました。
申し送りで情報伝達が十分でないのはなぜなのか?
看護師それぞれ申し送り項目がちがう。
前残業での情報収集ありきの申し送り体制から前残業短縮となるので、その後の申し送りが不十分なものになってしまうんじゃないかと心配している。
前日の申し送りが不十分だった場合、当日の情報伝達がさらに伝達・共有不足に陥る。
そもそも患者理解が不十分と感じる時がある。
口頭での伝達がうまく伝わっておらず、さらに記録(メモ)にも残されていない。
申し送りのプレッシャーで精一杯になってしまうことで、伝達・共有項目に漏れが生じていないか不安。
時間をかけて申し送る必要があると判断した場合でも、時間短縮・時間効率」を優先せざるを得な異事で十分な伝達ができていないんじゃないかと不安。
僕なりにまとめると・・・
- 統一感のなさ
- 時間効率を求めることでの伝達不足
- 記憶だけで記録に残っていない
というふうにまとめました。
私が思う「看護師の申し送りで重要な7つのポイント」

- 看護師の申し送りはとても重要なことなんだという認識
- 不十分な申し送りはアクシデントにつながるという認識
- 時間の効率化と申し送りの重要性(情報・責任の引き継ぎ・共有など)を両立させるための統一された思考・記載法が必須だと考える
- 時間の効率化と申し送りの重要性について議論する場を設ける
- 申し送り方法の統一化をはかる→【SBAR】
- 統一化された申し送り方法の実践・評価を繰り返す
- 看護師1人ひとりの意見をすくい上げながら、変化にうまく対応していく柔軟性を示すことが、アクシデントのリスク軽減につながる(常態化させないこと)
以上、「看護師の申し送りで重要な7つのポイント」となります。

次の章で、この記事のメインとなる【SBAR】についてお話いたします!
申し送りのポイント!【SBAR(エスバー)】を活用する

看護師申し送りのポイント【SBAR】の実際
SBAR(エスバー)とは、
S:Situation(状況)
→患者に何が起きているの?
B:Background(背景)
→患者の臨床的な背景・状況は?
A:Assessment(アセスメント・評価)
→私が考える問題は?
R:Recommendation and Request(提案と依頼)
→私の提案はこれ!
を総称したものです。
この手順で 状況を相手に伝えれば、伝えた相手(申し送り相手、医師など)も「何をすべきか」 を明確に把握することができるので 、現在では多くの病院で取り入れられています。
では【SBAR】を使った医師への報告を例にすすめてみましょう。
S:とり急ぎ状態を先に伝える
××の状態なのでコールしました。
部署名(〇〇科)のよし(フルネーム)です。
患者さんの氏名は〇〇、△△才、男性(性別)です。
B:簡潔に
〇〇さんは△△目的で入院中の患者です。(簡潔に)
バイタルは、体温:〇〇℃、血圧〇〇mmHg、脈拍:〇〇回/分、spo2:98%(ルームエア)呼吸数:〇〇回/分
バイタルは異常所見のみ簡潔に。選択が難しければパッと全部伝えてOK!
〇〇さんは既往に××がありますが、手術のため一週間前からワーファリン(抗凝固剤)を休薬しています。
A:とり急ぎ結論を先に伝える
××の恐れ(疑い)があると考えます。
また△△の状況から、〇〇の疑いもあるんじゃないかと考えます。
R:具体的に何をしてほしいか
「すぐにベッドサイドまで来てください」
「〇〇時くらいまででよいので処方、診察してください」
これが【SBAR】を用いた医師への報告の仕方の一例です。
S(状況)で「緊急性の高い情報」を伝えることで、相手に「これは重要な報告だ」と認識してもらうことが重要です。
フィジカルアセスメント力を向上させること
「フィジカルアセスメント」
身体診査技術(問診・視診・触診・打診・聴診など)を用いて、健康上の問題を査定・評価すること。
僕なりにもう少しやわらかく言うと・・・
患者さんやその家族から知り得た主観的情報と客観的情報を合わせて、
患者さんの状態を総合的に判断すること。
と考えています。
確かに「S(状況)」と「B(背景)」だけでも、患者さんの状態を伝えることはできます。
しかし僕たち看護師は、フィジカルアセスメントによって「状態が変化している」と考えたうえで「R(提案・報告)」を行っているはずですよね。
申し送り(報告)であなたは
- 「誰の」「なにが問題だ」と考えているのか?
- 「何が(どんなことが)起きている」と考えているのか?
を伝えることがとても大切です。
そのためにはフィジカルアセスメント力の向上が欠かせません!
最近の動向・・・「申し送り廃止!?」

最近では申し送り廃止の方向で動いている施設もありますね。
実は当院看護部でも申し送り一部廃止を始めている病棟があるんです。
厳密に言いますと、現状の申し送り方法でまだまだやるべきことはあるんじゃないの?って考えているからです。
新しいことにチャレンジすること自体は良いことですが、足元見据えないと患者さんのアクシデントに繋がっちゃうんじゃないかな〜?って思うんです。
例えば、電子カルテのシステムがダウンした場合、あなたの病棟看護師は口頭あるいは手書きで的確な申し送りができる能力があるのか?ってことをきちんと評価できているのか・・・。
現状に満足できてはじめて次のステップに進みたいですよね。看護師としては。
まとめ:看護師の申し送りはとても重要である
あなた(以前の僕)が申し送りのストレスからオサラバするために、
- 申し送りの「意義」と「目的」
- 申し送りが不安な理由
- 伝達が不十分なのはなぜか?
- 看護師の申し送りで重要な7つのポイント
- 【SBAR】の実際とフィジカルアセスメント
についてお伝えしました。
あとは実践と改善を繰り返すだけです。
はじめのうちは上手くいかなかったり、相変わらず嫌味な先輩にグチグチ言われることがあるかもしれません。
でも大丈夫!自信を持ってください!!
あなたは【SBAR】という、どんな場面でも通用する武器を手に入れました。
これから【SBAR】を磨き続ければ、必ず看護師間の申し送りや医師への報告は上達し、相手にとって伝わりやすく、患者のアクシデント防止にもつながる情報伝達と責任の引き継ぎができます。
そのためにはもちろん、申し送りの「意義」や「目的」を自問自答しながら日々の看護力向上に努めることは欠かせませんからね。
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僕も一緒に頑張り続けますので、患者さんやご家族のためにともに看護を楽しく頑張りましょう!!!
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