潜在看護師という名のプータローから看護師へ復職した”よし”です。
(もう少しくわしい私の自己紹介は こちらをご参照ください)
この記事は、
「社会人から看護師になるか迷っているけど、ほんとに男性看護師って将来性あるの?」
「男性看護師ってどれくらい需要あるのか具体的な数字で教えてほしい」
といった疑問に答える内容となっています。
僕も看護師を目指すまでは、男性看護師の需要どころか男性看護師が存在することすら知りませんでした(汗)。
そして自分が男性看護師になると、「いかに男性看護師の存在や将来性が知られていないか?」・・・ということを痛感するんですよね。
日本中の男性看護師が少なからず同じ思いをしているんじゃないでしょうか?
上に書いた1つめの疑問は、僕の友人が実際僕に聞いてきた疑問なんですよね。
この質問をされた時から、「いつか正確な男性看護師の需要と将来性についての記事を書いてやる!」って考えていました。
ですので、この記事のメインターゲットは”僕の友人”となります(笑)。
さらに友人が抱いたこの疑問は、医療者ではない社会人や学生さん、看護師を目指そうとしている息子さんをもつ親御さんにも通じる疑問だと感じています。
それでは『男性看護師は2020年以降の将来もずっと必要とされる職業なのか?』という疑問について、くわしく解説しますね。
では、まいりましょう 。
男性看護師って将来も必要とされている職業なの?
なぜなら少子高齢化の波によって、
- ケアが必要な人たち(高齢者)が確実に増えることで需要が増すから。
- 2025年問題はもちろん、すでに不足している看護師自体の需要が大きく増しているため、相対的に男性看護師の需要も高まっているから。
関連記事:2025年問題・・・看護師不足の深刻化を救えるのは?
例えば、
近い将来AIの需要が高まってくるでしょう。すでに医師の領域ではAIではありませんが「ロボット手術」などが活躍しています。
では看護の世界はどうでしょうか・・・?
例えば男性看護師は、プロの視点で非言語的コミュニケーションや患者の怒りに接することがあります。
そのような時に彼らは言葉以外のあらゆる表現や、患者の怒りの奥にある本心に迫ります。
患者 1人ひとりの状況をあらゆる角度(視点)から考察し、根拠に基づいた対応につなげます。
人の体温や表情、言葉の奥に隠された気持ちまで推し量ることができるのは看護師だけなんですよね。
AI技術の発達、女性看護師と男性看護師の共存・分業が必要な時代は目に見えています。この三者の中で最も遅れをとっているのが男性看護師です。まだまだ全然足りていない男性看護師は将来性の高い職業といって間違いありません。
男性看護師の需要と割合

結論を先にお伝えしますね。
なぜなら先に述べたそもそもの看護師不足はじめ、男性看護師の活躍する場が増えていることで、掛け算的に人数が増えてほしいのにまだまだぜんぜん需要が追いついていないからです。
近年まだまだ男性看護師の人数は少ないといえど、それなりに病院では男性看護師の姿を見る機会が増えたと思いませんか?
最近は医療者にとっても患者にとっても、男性看護師が働いていることに抵抗を感じることがなくなってきましたよね。
それは、この10年ほどで男性看護師の人数が倍以上になっているからなんで絵すよ。
さらに、以前は男性看護師の活躍の場といえば精神科や透析室、手術室や救急外来など限定された科に配属されることがほとんどだったんです。
しかし現在では、(産婦人科を除く)あらゆる科の病棟や外来へと活躍の場を広げています。
ですので、必然的に患者さんの目に触れる機会も多くなったというわけなんです。
男性看護師の需要がメチャメチャ高まっているのがなんとなくわかっていただけたでしょうか?
ここで唐突に男性看護師の特徴を一部ご紹介いたします。
看護師という職業は流行に左右されることのない仕事であること。
働き口が多く、少子高齢化の波に伴い男性看護師は引く手数多な存在である。
患者のハラスメントから女性スタッフを守れる存在として期待されているから。
力仕事で女性看護師を支える存在になれること。
(ここから下は個人の見解です・・・)
やや感情論主体の女性のなかに男性看護師が混ざることで客観的視点が生まれる。
女性特有のギクシャクした雰囲気の風通しをよくする存在になり得る可能性がある。
看護師の男女比ってどれくらいなの?
就業している看護師数:121万8606人
(2016年と比べ6万9206人増加)
男性看護師数:9万5155人
(2016年と比べ1万962人増加)
<男女別の構成割合を見てみると・・・>
男性看護師:7.8%
女性看護師:92.2%
<人口10万人当たりの就業看護師の人数は?>
男性看護師:75.3人
女性看護師:888.5人
となっています。
71万人(H.26年末現在)と、めちゃくちゃ増大しています。
看護師の人数が増える一方で、潜在看護師さんの人数も全国に約(潜在看護師:看護の資格を持ちながら看護職として就業していない人々を指す呼称)
潜在看護師さんについての背景や現状については、下記の関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:潜在看護師とは?|その背景や現状をデータや経験をふまえて解説!
社会人から男性看護師になった”よし”が思うこと〜社会的な認識と将来について〜
看護界全体の社会的な存在価値が高まる】って思っています。
これからも男性看護師が認知され続け男性の割合が高まることで、【
社会的地位の向上】につながるんじゃないかって考えています。
看護師の社会的存在価値が高まりうということは、その先は【
看護師全体の報酬底上げ】が期待できるんじゃないかなと思います。
社会的な地位が高まれば、【
そうすれば、男性看護師を目指してくれる仲間が増えるんじゃないかなと、淡い期待をもち続けておりまする。。。(笑)
社会人から、あるいはプータローやニートからでも男性看護師になることは可能です。
いつか一緒にお仕事(看護)ができれば幸いです。


関連ページ:潜在看護師が知りたい看護師の仕事まとめ