看護師が結婚や出産を理由に辞めたあと、なんで復職しないのか気になりますよね?
潜在看護師ってなにしてるの?
看護師の資格があれば一旦辞めてもそのあと、いつでもどこでも復帰できると思うのになんで復職しないの?何か深い理由があるの?
といった疑問に対して、【潜在看護師が復職しないリアルな理由】を軸にお伝えしますね。
すぐに看護師が復職しないリアルな理由を知りたい方はこちら
この記事を書いている「よし」は、18年目の看護師です。潜在看護師で悩んだ経験、不安だった時期に「こんなサイトがあったらよかったのにな」という思いからこのサイトを立ち上げました。
この記事では、「データに隠された潜在看護師が復職しないリアルな理由」を解説します!
看護師って結婚や出産で辞める人が多くて、辞めたあと潜在看護師として子育てに少し余裕が出てきても、復職する人って多くないですよね。
私も自分が潜在看護師を経験するまでは、
って思っていました。
でも、潜在看護師となってから看護師に復帰するのって本当に大変なんですよね。
この記事に書いている「潜在看護師が復職しない、データに隠されたリアルな理由」を読んでいただければ、なんで潜在看護師が復職しない(できない)のかがわかります。
結論を先に一言でいってしまうと、多くの原因は『辞めたあと』ではなく『辞めるまで』にあります。
では、「潜在看護師が復職しない、データに隠されたリアルな理由」について、これから詳しくお伝えしていきますね。
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潜在看護師が復職しない主な理由って?
育児に手がかかる
育児でほとんど寝る暇もないという期間は過ぎたものの、まだ自分のことを優先して行う余裕はない状況だったりしますよね。
例えば、
子どもが急に発熱したりなど、とっさの対応に追われる日々が続いている。
近くに両親や親戚も住んでおらずご主人の仕事の帰宅も毎日22時を過ぎる。
このため育児のほとんどを担っている主婦さんも多いです。
つまり、潜在看護師を抜け出し看護師に復職するという考えは今は持てない現状である。
専業主婦として子育て・家庭を優先したい
例えば、看護が好きで看護師になった。また結婚して子育て中心の生活にも憧れを抱いていた。今はその夢が叶って6才と5才の2人のお子さんを専業主婦として育てている。
そんななか、実は最近、下の子(5才の息子)が小学生になるタイミングで看護師に復職したい気持ちが芽生えてきた。
しかし現状2人の子育てをしながら看護師に復帰するのは難しいのではないか、と考えている。
なぜ復帰が難しいと考えるのか?
夜勤ができないこと
子どもの急な病気などで勤務途中で早退しなきゃならない場面が考えられること
などが考えられるから復帰に躊躇しちゃうんですよね。
看護師に復帰できたとしても、周りに迷惑なんじゃないかとの不安があり復職はできないだろうと考えているケースがあります。
看護協会はワークライフバランスを提唱していますが、各施設レベルではまだまだ浸透しきれていないのが現状です。
潜在看護師が復職しない、データに隠されたリアルな理由とは?
人間関係に疲弊したので復帰する気になれない
看護師Aさんの事例。
1年目|循環器内科病棟に配属。
日々の看護は体力的にはクタクタになるものの、知識や技術を吸収しながら成長を実感できるのが嬉しかった。
なにより患者からの「ありがとう」の笑顔は看護師になって良かったと思える瞬間でした。
2年目|継続して循環器内科病棟での勤務。
変わったことといえば、病棟師長に変更があったくらいでした。
ところが・・・新たな師長は絵に描いたような【お局師長】だったんです。
そして、お局師長から私への【いじめ】がはじまります。
何人かのスタッフは私を気にしてはくれるものの、病棟を仕切る師長がお局とあっては面と向かって救済の手を差しのべてはくれません。
こうして私は師長からの長い長い『いじめ』と闘う(耐える)こととなりました。

お局師長から受けた言葉のいじめの一部がこちらです。
『何時間も説教されたあげく、「ほんま、アホやろ自分?」と罵られる。』
『常にあら探しをされ続け、わざとナースステーションや看護実習生がいる前で突っ込まれる。』
『「休憩中悪いけど、すぐに〇〇やっといて」と言ってきて私に休憩を取らせようとしない。』
『電子カルテをなかなか使わせてくれないので、記録が書けない。お局師長が帰ったあとでやっと記録の時間が作れる→クタクタな状態からサービス残業へ。』
『結婚を理由に退職する旨を伝えても「はぁ?有給とか使わせへんから。あと、絶対戻ってくんなよ」と言われる始末。』
こういった日常から次第に、大好きだった看護に疲れてきました。
ホントは看護に疲れたわけではなかったんですけど、その時はもう看護する気力が残っていませんでした。
心身疲弊した状態のなか、看護師を辞めることになりました・・・。
実はこういった人間関係による疲弊が、結婚や出産という退職理由の裏に隠れたリアルな理由だったりします。
なぜなら、看護業務は厳しくても人間関係が良好なら、産休・育休明けにも復帰するナースが多いはずなんですよね。
なのに退職という選択をして復帰せず(できず)に、潜在看護師となるケースがめちゃくちゃ多いんですよ。
潜在看護師が復職しないリアル理由の1つは「復職しない」のではなく、「不安と恐怖で復職できない」のです。
このような理由から潜在看護師の人数は年々増える一方となり、現在では71万人(H.26年末)という、とてつもない人数に膨れ上がってしまったんですよね。
看護協会も見て見ぬふりを続けていたんでしょう。しかし2025年問題が現実的となる中、少子化によって新規の看護師の必要人数の増員は見込めません。
家族(ご主人)から復職を反対されている
「子どもより看護師の方が大切なん?」
実はこの悩み、結構多い印象なんですよね。
というのも、私は小児科看護師と同じ休憩室なので、お昼食べながら数名の看護師から上記のような悩みを打ち明けられたことがあります。
また看護師同士で、
のような会話が飛び交うこともあります。
私が思うに、僕も含めた男性諸君は、お仕事頑張っている奥様に対してその一言は言っちゃいけないです。
答えに困るような理不尽な不正論を、ましてや奥様に言うなんて「何を甘えとんねん!」ってことですからね。
この記事を読んでくださってる看護師さんはじめ、いつも頑張って働いている奥様方で同じような言われ方をしたことがある人もいるでしょう。
ご主人やご家族から復職を反対されてもあなたに復帰の意志があるなら、(できるだけ感情的にならずに)しっかり家族で話し合って決めましょうね。
ブランクにともなう不安が大きくて復職へ足を踏み出せない
どんな病院やクリニックであっても、看護師として仕事をするかぎりは患者の命と向き合わなくてはなりません。
この重大な責任を受け止め、全うするだけの自信が持てない。という潜在看護師さんも少なくないでしょう。
看護師を離職してから歳月が過ぎれば過ぎるほど、この傾向は強くなります。
医療・看護は日進月歩で進化し続けています。最新の看護の動向や看護スキルが身についていないため、ブランクにともなう不安が大きくなるのも無理はありません。
例えば、復職したとしても5年間のブランクにともなう不安や、現場で求められる責任感・緊張感に耐えられる自信がない。
責任は重いわ、子どもの病気で休まなきゃいけない時には「嫌み」言われるわ・・・。
これじゃあ復帰したい気持ちになっても、不安な気持ちが倍々で大きくなるのも無理ないですよね。
こうして、看護師として復職したい自分と、ブランクにともなう不安に挟まれ、復帰することに躊躇してしまうんです。
以前、私がツイートした看護師の退職理由に関する呟きを載せておきますね。
データとその裏に隠れたリアルは違うんだ、ということを知っていただきたいです。
看護師の退職理由が結婚・出産・子育て・親の介護など、目に見えやすいライフステージの変化ばかり見てはいけないよ。
退職理由全体を眺めると、ほぼ【職場や人間関係に対する不満】やからね。
ここがフォーカスされないと『2025年問題』は抜本的に改革されないよ。 pic.twitter.com/SUppTmUDTw— よし@潜在看護師の復職応援団 (@senzaikangoshi) October 22, 2019
復職したいと考えている潜在看護師のために【2つの提案】

それでも奮起して看護師に復職しようかな、と考えている方へ私からの2つの提案です。
①ナースセンター
「看護師等の人材確保の促進に関する法律(人確法)」の改正が2015年10月に施行されました。
人確法の改正施行後、看護職は離職時などに都道府県ナースセンターへ届け出ることが努力義務化されました。
潜在看護師さんが届け出をするメリットは、復職研修などを受けられることですね。
【ナースセンターへの届出制度】や【eナースセンターと転職サイトのちがい】についてはこちらの記事にくわしく書いています↓↓

②看護師転職サイトを上手く活用する
各都道府県にナースセンターが設置されていて、「eナースセンター」という看護師のハローワーク版が利用できます。
しかしこのeナースセンターの『質』、お世辞にも潜在看護師さんにとって良いものとは言い難いです。
復職するなら希望や条件は妥協したくありませんよね、というより妥協できませんよね。
そんな希望を一緒に叶えてくれるのが看護師転職サイトです。
「
復職を考えていたり、実際に探しはじめようとお考えの方は先延ばしにせず、今スグ登録を済ませましょう(完全無料、登録にかかる時間:30秒〜1分)。
完全無料の理由(システム)は下記の図をご参照いただければわかるかと思います。

転職サイトのくわしい記事はこちらをご覧下さい↓↓



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まとめ:潜在看護師が復職しないリアルな理由
といった疑問について【潜在看護師が復職しないリアルな理由】をお伝えしてきました。
『2025年問題』を考えると、潜在看護師の復職は急務です。
潜在看護師の復帰が慢性的な看護師不足解消のカギであることは間違いありません。
そのために国は、都道府県のナースセンターを拠点に潜在看護師の把握・支援をするようになりました。
各施設レベルでは、復職研修を充実させようとする動きが活発になりはじめています。
しかし、リアルな部分である「1人の看護師の様々な権利」を守れる労働環境作りをしなければ、患者の健康や生活の質を守るという使命・責任をになう看護師への復帰、復職後の定着は難しいのではないかと思っています。
関連ページ:潜在看護師という用語の定義や正確な情報まとめ