例えば看護師を退職してから5年のブランクがあって年齢も35才くらいになると、看護師に復職したら家庭と仕事の両立ができるのか、体力的についていけないんじゃないかと不安になりませんか?
この記事では、専業主婦として子育てを頑張りながらも「そろそろ復職したいな、でもブランクあるしな〜」って考えているママさんに向けて書いています。
この記事をとおして
家庭と仕事の両立(家族の協力)について
体力的なブランクに対する不安
復職先はどんなところを意識して考えればいいのか?
といった復職への不安について、対処法を3つお伝えします。
では、まいりましょう 。

復帰にともなう仕事と家庭の両立に対する不安は事前に取り除いておこう!

夫婦でしっかり話し合いましょう
結婚・出産を理由に病棟看護師を退職。その後は専業主婦として毎日忙しく育児や家庭を切り盛りしているママさん。
今の生活から看護師へ復帰すると考えたとき、「仕事と家庭、うまく両立していけるかな〜」って不安がよぎりますよね。
そんな不安を取り除くために、夫婦で話し合っておいたほうがいいポイントを2つお伝えします。
家事・育児の分担を話し合っておく
専業主婦から復職すると生活サイクルは変化します。あらかじめ夫婦でいろいろ話し合っておきましょう。
前述のとおり、例えば結婚・出産をきっかけに看護師を離職し潜在看護師となった場合、復職後もいままでと同じように家事や育児の負担があると大変ですよね。
ご主人と一緒に復職後の生活サイクルをイメージしながら、帰宅後の家事の割り振りや子供の体調変化時の対応など、できるだけ細かく教諭しながら見直ししましょう。
急な残業があっても旦那さんが怒ったりしないか?
「子供より仕事のほうが大事なの?」
これは当院の小児科外来の看護師さんが実際に、休憩中に私に相談してきた内容です。(ここに書くことは了承を得ています)
結構、深刻な悩みに発展しやすい印象を受けました。
・・・・・・・・・・・
ただ同じ男性として、ご主人の気持ちは正直わからなくもないんですよね〜(汗)。
ではなぜ看護と家庭の両立を頑張っている奥様にこんなことを言ってしまうのか・・・
それは…「さみしい」からです(ズコッー!)
いろんな言い分があると思いますが結局のところ、この答え一択なんじゃないかな〜って思います。
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世の男性諸君、いいですか?
「家庭(子供)と仕事、どっちが大切なんだよ!」は、奥様をめちゃくちゃ困らせる理不尽な言葉です。
看護師に限っていえば、超忙しい状況でみんなチームで頑張っているなか、あなたの奥様だけ「主人に怒られるから・・・」って理由で先に帰るなんてことは現実的に厳しいです。
心配しなくてもあなたの奥様は、家族や患者のために看護師を頑張っています!(キリッ!)
そんな誇れる奥様を、あなたの子供じみた思いだけで困らせないでくださいね(自分にも言い聞かしています)。
またこのようなことを言われた経験のある奥様は、ご主人の子供じみた感情を優しく手のひらで転がしてあげてくださいね。
復職したあとにこういった話題になるととてもしんどいので、必ず復職前に夫婦で話し合っておきましょう。
両親のサポートも話し合って確認しましょう
子供の校区内くらいにご夫婦どちらかのご両親が住んでいる場合は、復職するにあたってサポートをお願いしてみましょう。
ママさんのご両親が近くに住んでいればお願いしやすいかもしれませんね。
子供の面倒は見てくれるのか?
例えば日中のご夫婦ともに仕事で忙しい時間帯に子供が発熱して早退することになったとします。
こういった場合にご両親が様子を見てくれるのかなど、お願いできるサポートについては事前に話し合っておきましょう。
両親の移動手段は?
またご両親がサポートしてくれる場合、例えば子供の学校や自宅、近医までの移動手段は自家用車なのか、それと所要時間なども確認しておいたほうがいいでしょう。
また、復職後はご両親のサポートばかりに頼りすぎることなく、まずはご家庭でできる限りのことはやることもご両親含めた家庭円満の秘訣の1つだと思います。
楽観的思考で復職のことを考えよう!

完璧を目指さないこと
もともとの性格もあるかもしれませんが、私は看護師という職業の経験からなんでもテキパキこなす完璧主義さんの傾向が強くなる方も少なからずいるんじゃないかなって思っています。
家事は手抜きぐらいがちょうどいい
看護師に復帰したら、潜在看護師のころと同じように家事はできません。できるわけがありません(笑)
それでも復職したことで、家事は”ちゃんとしなければ”という『”完璧にしなければ症候群(私がいま考えました)”』になってしまうことがあります。
クタクタなのに頑張ってやろうとすると思うようにいかず、「やっぱり仕事と家庭の両立できひん…..息子の面倒もちゃんと見れてへん気がするし…..母親失格やん」と落ち込んでしまうかもしれません。
私は普通の父親ですので説得力はありませんが、それでも声を大にして言います!
クタクタで帰宅して夕飯を作るのがしんどい日はレトルト食品でいいんです!
原材料だけをチェックして体に悪くなさそうな食品を選びましょう。
掃除・洗濯など先延ばしにできる家事は、休日にまとめて済ませてしまうのもアリです。あるいはご主人に丸投げすることも視野に入れておきましょう。
どの家事をどれくらい分担制にするかなど、家族やご両親にも協力してもらいながら負担を減らすことができれば、心に余裕が生まれますよね。
復職先が合わなければ「辞めればいいや」くらいの気持ちの余裕を
人生に関わる可能性のあることですし、安易に「辞めてもいいよ」という意味ではないことご了承くださいね。
私の経験として、『一家の大黒柱のくせに数回の転職と、合算して数ヶ月の潜在看護師を経験』しました。
世間的にはダメな奴かもしれませんし実際グータラな父親ですが、それでも今は認定看護師として患者やご家族、自分の家族のために看護をがんばれています。
私の経験談は興味ないかと思いますが、お伝えしたかったことは「なんやかんやでなんとかなる!」ってことなんです。
復職後もいろんなことがあります。
その瞬間はとてもつらくて辞めたくなる、だけど辞めれない・・・
そんな狭間で苦しい思いをすることもあるでしょう(僕も何回もありました)。
だけど時間が経って振り返ると大概のことは【なんとかなる】ものだというのも経験として実感しています。
この項目を書いた理由は、「つらくなって右も左も見えなくなりそうになったら、【逃げてもいいんだよ!】なんとかなるからねっ!」ってことをお伝えしたかったからです。
看護師仲間として、どうか気持ちの余裕をもって看護師を頑張ってほしいなと思っています。
睡眠の確保
身体的あるいは精神的に
って感じた時には、とにかく寝ましょう!(笑)
家族にも「ごめん、ちょっと寝させてぇ〜」くらい遠慮せずに言いましょう!
復職前にご主人やお子さんにも、「ママは睡眠時間は絶対確保します!」くらいの宣言と了承を得ておきましょう。
それくらい心身の回復には睡眠が重要だと考えています。
子育てで睡眠時間を削るしかなかった経験をされているママさんでしたら、睡眠不足にともなうイライラや疲労は身をもって経験されていることと思います。
復職後こそ、睡眠時間をしっかり確保してくださいね。
リフレッシュ法を見つけておく
仕事もプライベートも充実させるために欠かせないのがリフレッシュすることです!
家族でのリフレッシュ法は?
大切な家族と休日にリフレッシュすることは、心身の充実、オン・オフの切り替えにもとても大切なことです。
お子さんの笑顔をたくさん感じたり、ご主人の優しさを再確認したり・・・。
他のなによりも優先されることなんじゃないかなって思います。
仕事・子育てから離れたママさんだけのリフレッシュ法は?
家族でのリフレッシュと同じように、ママさんだけのリフレッシュ法を見つけて実行することもとても大切なことです。
たまにはいい意味で、仕事からも子育てからも解放される時間を持つことは大切です。
ママさん自身のリフレッシュ時間を持つことで、家族に対する気持ちの余裕につながり、クリアな気持ちで仕事に取り組めます。
1人で趣味に没頭するもよし、ママ友とランチやカラオケにいくもよし!
仕事や子育てから一瞬離れて、あなたが心身ともにスッキリできる時間を作りましょう。
そのためにも、復職前に家族と事前に話し合っておきましょうね。
復職先は慎重に考えよう!

復職に対する具体的な希望・条件は?
復職先を考えるときは、通勤距離や手段、子供の学校との移動距離などはしっかり下調べしておきましょう!
あなたやご家族が復職に求める条件はなにか?
その希望に無理はないのか?
など、復職前にじゅうぶん話し合っておきましょう。
私の復職経験による個人的な考えとしては、復職するときはやる気に満ちて「あれもこれも頑張ってやる!」という気持ちになりがちですが、その思いのまま進むのは長期間働くためには避けたほうがいいかなと思います。
少しずつ体力や仕事勘を取り戻していくためにも、通勤時間や移動手段にストレスを感じず、忙しすぎない職場を選ぶことが1つのポイントだと考えます。
通勤時間の無駄とベストな距離について徹底解説!

3つの雇用形態
復職先を考えるときに、下記3つのいずれかの雇用形態を選ぶことも一緒に考えましょう。
常勤
「正社員」のこと。
常勤看護師の一例として患者への看護だけでなく、院内の委員会や看護研究なども担当することになるでしょう。
長期間勤務することになるので、非常勤や派遣と比べると体力的な負担も大きくなります。ですがその分給与水準は高いです。
非常勤
「パート・アルバイト」のこと。
非常勤で働く最大のメリットは、ワークライフバランスがとりやすいことです。
勤務日数や勤務時間を調整しやすいですので、子どもが保育園や幼稚園に通ってるうちは非常勤を選ぶのが良いかもしれません。
復職先が『非常勤→常勤』への変更を考慮してくれるのか、ということも必ず事前に調べておきましょうね。
派遣
派遣は非常勤と同じように、勤務日数や勤務時間を調整しやすいです。
ただ、期間が決められることが多く、長期間同じ職場に勤められないことがあるので注意しましょうね。
これらも上記の雇用形態と同じく、事前に調べておくことが重要です。
お伝えしてきた復職先への希望や条件、雇用形態や職場の内部事情などは個人で調べるのはとっても大変です。
私も1人で情報収集をしたことがありますが、内部事情などはつかめませんでした。
どう頑張っても個人では限界がありました。
復帰へ向けての希望や条件をどこまで満たしてくれるのか?
雇用形態や内部事情はどうなのか?
給与面の希望はどうやって交渉すればいいのか?
こういった疑問はママさんやご家族だけで復職前に納得できるまで情報収集するには、時間的にも人脈的にも限界があります。
ですので復職に関する希望や条件、雇用形態や内部事情の把握は、看護師の転職サイトを利用して相談・お任せするのが好ましいです【経験談】
転職サイトは完全無料ですので、1〜数社をうまく活用することで「復職前の準備についての時間の節約」、「気持ちの焦りが軽減できる」など、1つ肩の荷を下ろすことができます。
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まとめ:事前準備で復職への不安を軽減しましょう!

復帰後しばらくは、どう頑張っても心身ともに疲れやストレスを感じることがあるかと思います。
ですが事前準備をしっかりやっておくことで、復職後の疲労は軽減できます。
大丈夫です!「ママさん」という偉大な役割をこなせているのですから慣れれば心配ありません。
ぼちぼちくらいの気持ちでいきましょう!
ママさんが健康でいることが、家族にとっても患者にとっても一番大事なことです。
健康を第一に考え、ぼちぼちくらいの気持ちでリフレッシュしながら、仕事と家庭を両立していってください。
微力ですが応援しています!!!
追伸
この記事は、【潜在看護師からの復職を考えているがブランクが不安なママさん】に向けて
復帰にともなう仕事と家庭の両立に対する不安を事前に取り除くこと
楽観的思考で復職について考えよう!
復職先は慎重に考えよう!
という3つの提案を私の経験談なども交えながら具体的にお伝えしました。
この記事が、復職へ向けた潜在看護師さんの一助になれば幸いです。
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